巻き爪、陥入爪(かんにゅうそう)

ネイルサロンなどで「巻き爪矯正」と言う看板を目にすることがあると思います。

当サロンにも巻き爪が気になるというお客様が多くいらっしゃいます。なぜ巻き爪が増えているのか?それは靴の影響はもちろん、生活環境で足の使い方が変わったせいとも言われています。

日本で販売されているパンプスやバレエタイプの靴は幅がEやEEなど広い物がほとんどです。しかし実際にはカカトが細い女性が増えているため、カカトが脱げる状態でもそのまま踏ん張って履いていることが多いのです。

また、デザインの華やかさだけで選び、履ければ良いという事だけで選んだ結果、歩いて数分で痛くなり、それでもデザインやファッションだけで履き続けます。

「オシャレは我慢」という「見た目」重視の時代が影響しています。靴はファッションでもありますが、半分は医療品でもあるのです。

つまり靴はもともと足をケガや衝撃から守るために履いているものであり、足の形が変形したり、足が痛くなるものではありません。

足の痛みが継続することでカラダに相当な影響を与えていということを是非知って頂きたいと思います。

痛くないから大丈夫

爪は巻いているけれど、痛くないから病院へ行かなくても平気という方もいらっしゃいます。痛くない方はなかなか病院へ行かず、放置したまま数年ということも珍しくありません。しかし実は放置する時間が長いほど、カラダに不調が出てくるのです。

足が痛いと当然歩き方がおかしくなります。片足を軸にしたりして片方にばかり荷重がかかると、腰痛、ヒザ痛、肩や首がだるくなるなどの症状が出てきます。

巻き爪どうしたら良いか分からない。

巻き爪の形状は様々ですが、丸くなったり、巻いてなくても肉に入り込む陥入爪という状態もあります。どちらも悪化すると、皮膚が黒くなったり、化膿したり、進行すると肉芽腫(赤く腫れ上がる)になり歩行に支障が出てきます。

爪は巻く性質、でも巻かないような仕組みに

もともと爪は三層構造、丸く内側に向いてくるような層になっています。

しかし足は歩く事、手は使う事で指に圧力がかかり、巻かないようになっている仕組みです。ご自分手のの爪を見てみてください。親指が一番平たくないでしょうか?

親指に比べて、薬指、小指は丸みが多いと思います。足も同じで本当は親指が一番平たくなるものなのです。しかし親指が巻爪になってる方が多いとすれば、足指が浮いた歩き方になっている可能性が非常に高いです。

自然なの歩き方(使い方)をしていなければ不具合がでてきて当然です。足を踏ん張ることにより爪が上から支え、下からの圧力を受けて爪は平らになります。爪が支えないと歩行バランスがとりにくくなるのです。

巻爪は浮き指が原因

巻爪になっている方の多くは靴が足に合っていないため、足の付け根を踏ん張るようにしています。指を上げたまま歩くと足首が硬くなり、ふくらはぎなど全体も硬くなっている方が多いです。

足や足首の柔軟性がないため、足裏全体をうまく使えません。足首をきちんと動かし、足裏をしっかり踏みしめることが出来れば指に荷重がかかり爪が巻かなくなります。

根本から直すには足と靴と歩行を一度にケアすることが大切です!

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